Foresight Letter

Foresight Letter #000|     フォーサイト・ソサエティご案内

未来思考で未来を変える

拙著「未来思考2045」をきっかけに、個人と組織の未来を切り拓く「未来思考」にご興味をお持ち頂きありがとうございます。

4月22日の発売以来、多くの方に直接「未来思考」について講義をさせて頂く機会を得、また書籍も重版を重ね、1万部を超えるベストセラーとなっています。

読書会や勉強会などで感想を伺ううちに感じたことが3つあります。

  1. 「未来思考」は、単なる思考の技法の枠を超えて、人々に未来への希望を与える生き方の指南でもある

 様々な立場の読者の方々からの質問に答えていると、「未来の予測を求め、受動的に対応する」のではなく、「未来の構造を捉え、能動的に設計し行動する」ことの大切さを理解することが大切なことがわかります。

 脆弱で不確実で複雑で混迷するVUCAと言われる現在だからこそ、客観的には世界は脆弱で複雑(V,C)ではあるとしても、VUCAではない、予測に流されず主観的に、自分の意識のなかでは不確実で混迷(U,A)ではないと、確信が持てる姿勢と生き方を、自らのO/Sにインストールすることが今切実に求められています。

  1. 「未来思考」の応用範囲の広さ

 ビジネスパーソン、学生、家庭人、全ての世代、職種、職業の方々における、全ての未来に関する意思決定に、この技法が活用できます。例えば、News Picks -Speedaでは「未来予測型の中計と未来思考型のシン中計」の違いのテーマについて未来思考に基づいて考察し説明しました。

 そのほか、経営判断、商品開発、研究開発、営業マーケティング全ての職能において、受動的に対応する未来予測型と能動的に設計する未来思考型の考え方は適用できます。また、進学、就職、転職、結婚、住宅購入等、数10年の人生に影響を与える未来について、予測と受動的対応を超えて、能動的に設計し、積極的に自身の人生の意味を引き受けていくことにも役に立ちます。

  1. 未来思考は、AI時代に、人間知性(Human Intelligence)が価値を持ち続けるための生存戦略

 AI技術が急速に進化し、AIが企業や社会に本格導入されていくなか、未来予測型の現状最適化の仕事は、高効率のトークン「予測」モデルのAIに置き換えられていきます。

 一方で、AIは世界の全てのことを知っていますが、常に変化していくあなた自身ついて、そしてあなたがこれから切り拓いていく未来については、全く知りません。あなた自身がAIに置き換えられない価値を持ち幸福と希望を目指す未来思考型の生き方そのものが、AI時代に生きる私たち「人間」一人一人に問われているのです。

 そこで、未来について共に思考し、望ましい未来を創る仲間とのフォーサイト・ソサエティを本格的に立ち上げることとしました。

 サイトへの登録と、フォーサイト・レターの購読は無料です。

 既に、これまでの関連勉強会の資料請求などで、今後のコンテンツ情報やメルマガの配信などについてフォーサイト・ソサエティの規約に同意いただいている方は、継続してこちらのサイトにアクセスください。

The Foresight Society
未来を予測するのではなく、未来を思考するための知的共同体。

今回初めて、ご連絡させていただいて、登録ご希望の方は、上記のサイトのフォームより申込お願いします。(配信をご希望でない方は、登録解除お願いします)

 フォーサイト・レターでは、フォーサイト・ソサエティの活動など、関連情報の展開を行なっていきます。

また、皆様の声を聞きながら、今後、より進化させたプログラムも検討中です。引き続き、

「2045年に向けた未来を、私たちにとってより望ましい方向に創るということ」

皆さんと一緒に考え、行動していきたいと思っています。

               フォーサイト・ソサエティ主宰  安川新一郎


未来に向けた2026年9月の出来事

本のタイトルの一部でもある、「AIは世界をどのように変えるのか?」

9月は、9/24の米中首脳会談に向けての両国政府の駆け引きか、赤字に苦しみながら覇権争いが止められない米国AI開発企業のポジショントークか、AI脅威論のリスクが、チャールズ国王、ローマ法王、ビルゲイツ含めてさまざまな人々から発せられ、AIを制御し規制することの必要性が語られました。最終的に、トランプ大統領も企業の自主規制には賛成し、一応の決着を見ました。

AI開発で自主規制強化へ トランプ氏とIT企業トップが協定に署名:朝日新聞
トランプ米大統領と米国の主要なAI(人工知能)企業トップらが29日、ホワイトハウスで会談し、AI開発について、企業が自主規制を強化すべきだとする協定に署名した。AIが人間の指示に従わずに「暴走」し、…

 私自身も、このテーマに関して9/15に日経COMEMOに記事を掲載しています。企業戦略や地政学上さまざまな思惑もありながらも、核兵器と同様に、人類規模での制御監視に向けた規制が必要な段階に入ってきました。

 ここ数年でAGI(汎用人口知能)と呼べる存在が誕生すると予測されている中、人間社会が、どのようにその存在と向き合い、共存するために、教育、労働、企業組織、経済活動それらの全てを見直し、必要な制度を整備することが必要な段階にいよいよ入ってきました。このテーマについて、フォーサイト・ソサエティでは掘り下げていきたいと考えています。

この週末、一気に広がったAIによる人類滅亡への懸念とアメリカ大統領の挙動について|安川新一郎 未来思考2045 - 危機と分断、そしてAIは世界をどのように変えるのか?
未来思考における自由エネルギー原理とエージェント型AI 私は著書『未来思考2045』で、その「未来思考」の前提となる理論的視座として、カール・フリストンの自由エネルギー原理を紹介しています。 これは、細胞、生物、人間などの知覚・学習・行動を、環境との相互作用と自己組織化という観点から統一的に説明しようとする仮説です。 自由エネルギー原理 - Wikipedia ja.wikipedia.org この理論では環境との境界を保ちながら、観察と行動を通じて自己の状態を維持する系をエージェントとして捉えます。簡単に言えば、予測と現実のずれや、予想外の状態に陥る

9月の講演活動

9/4にインフロニアホールディングス様経営幹部研修、9/9にソニーグループ様研究開発部門エンジニア向け研修、9/30にNTT ドコモ様2040ビジョン検討メンバー向けセミナー、9/24渋谷ヒカリエにてQastセミナーで、未来思考型経営について講演とワークショップを開催させていただきました。

Radio Foresight

未来思考についての解説や、未来思考のフレームワークを使った時事解説を「ラジオ・フォーサイト(Radio Foresight)」というPodcast配信として本日10/5より配信を開始します。基本、毎週日曜日10:00- 配信予定です。

まずは、初回は未来思考そのものと技法について、対談形式で5本まとめて解説しています。

「未来思考2045」関連記事

9月に未来思考の本の内容が2本記事になりました。

BIZGINE(9/16配信)

日本企業の中期経営計画が機能しない理由──「予測」から「能動的推論」へ誘う『未来思考』とは何か

BIZGINEは、大企業のミドル・経営企画が読者層ということで、AI時代の経営企画に求められる「構造化」と「動的協働」や、AI時代に求められる「気概(テイモス)」について、インタビューで話しました。

フライヤー - 本の要約サービス (9/12配信)

未来思考2045

フライヤーは、ライターさんが書いてくれたのですが、平均的な優等生的な要約はAIで可能になったためか、感想を書く筆者の感情や熱量、当事者性が要約に浮き出てくる文章になってきた気がします。


また、4月発売当初、内容紹介にダイヤモンドオンラインで連載された記事もおいておきます。

ダイヤモンドオンライン

第1回 今の世界はVUCAではない:「未来思考」のすすめ

第2回 孫正義やスティーブ・ジョブズ、アラン・ケイはどのように未来を思考したのか?

第3回 未来思考とは何か?:x1→y1ではなく、y=f(x)のfに注目する

第4回 「仮説を持たずにいられない」という性質こそが人間知性の根源である

第5回チャーチル、徳川家康、ビスマルクなどの偉人はどのように「歴史」から学んだのか?ー未来思考の5つの技法・その1

第6回ソフトバンク・孫社長は、「地図とコンパスを持つため」にヤフーに投資をしたー未来思考の5つの技法・その2 

第7回 世界の「構造」を把握しようとした偉人たち

第8回 未来学者による「未来の6分類」とは

第9回 石油会社シェルも活用する「シナリオ・プランニング」とは